小児歯科
お子様の大切な歯を守るために、成長に合わせた予防とケアを行います。
未来の健康な歯を育むために、小児期からの正しいケアを始めましょう。
ムシ歯の予防処置
★ フッ素塗布 ★
歯の表面にフッ素を塗って、歯を丈夫にする方法です。
生え始めの歯ほどよくフッ素を取り込みますから、生えてきたらできるだけ早く塗りましょう。
最初に塗ってその後は3ヶ月に一度ずつ定期的に塗るのが理想です。
★ レーザー照射 ★
レーザーを当てることによって歯が強くなり、虫歯になりにくくなるほか、歯を強くするためのフッ素も浸透しやすくなります。
虫歯の程度によっては、レーザー治療のみで虫歯の進行を止めたり除去することもできます。
★ シーラント ★
奥歯の噛む面の溝は深く、歯ブラシも届きにくく、食べかすやばい菌がたまりやすい場所です。
この溝に歯を削らずにシーラントの液を流し込んで、汚れがたまりにくい歯ブラシが当たりやすい表面にします。
★ キシリトール ★
キシリトールは白樺や樫の木などの原料から作られる天然素材の甘味料で、砂糖と同じくらいの甘さがあるのに、むし歯の原因になる酸を作りません。
さらにむし歯菌を減らして歯を丈夫にする効果があります。
キシリトールを出来るだけ長くお口の中にとどめておくためにガムやタブレットの形で、キシリトールを摂ると良いでしょう。
子どもの歯の特徴
① 歯の材質が大人の歯と比べて柔らかく、厚みも半分くらいしかない。
② 虫歯の菌に対して、大人の歯より弱い。
③ ムシ歯の進行が早く、あっという間に神経まで達してしまう。
④ 乳歯は同時に何本もの歯がムシ歯になりやすい。
乳児のむし歯は見つけにくい!!
※乳歯のむし歯ではかなり進行していてもあまり痛みを訴えないことが多いのです。
1. 乳歯のムシ歯は進行が早いので神経が死んでしまうのも早く、痛みを感じる期間が短い。
2. 子どもは遊びなどに夢中になると痛みを忘れる。
3. 小さい子どもでは痛みを言葉で表現することが難しい。
お母さんが気をつけてあげましょう
子どもはムシ歯のサインを出しているものです。しかし、冷たい水がしみたり、固いものを食べたときにちょっと歯が痛む程度では遊びにまぎれて忘れてしまったり、うまく表現できないために一見何事も無い様にすごしてしまうケースが多いのです。
あるいは以前に歯の治療で、痛い思いをしたことがあるため、黙っているお子さんもいるでしょう。お子さんのちょっとした表情の変化や、行動の様子を見逃さず、日頃からこまめにお口の中をチェックしてあげてください。
1.むし歯になりにくい歯にすること
2.食べ物に注意すること
3.歯の汚れをとること
3つの方法をどの時期にどんな方法で行うか、次のことをいつも注意してください。

8歳までは、保護者の方による仕上げ磨きが必要です。
◎ 発達段階に即した歯みがきの到達目標について ◎

おやつの話
ジュースや甘いお菓子、スナック菓子なども、虫歯の原因になるからといって
まったく食べさせないわけにはいきませんよね。
でも安心してください。2つの約束を守れば甘いものを食べたり、飲んだりしてもいいのです。
- おやつの時間を決めること
- 食べたら歯を磨く(できないときはブクブクうがいをする)
おやつは甘いものは避けて手作り中心で
幼少期の子どもにとって、おやつは1日の栄養を補う第4の食事です。歯だけでなく健康のためにも乳製品や煮干のような小魚、いも類、果物などを上手に使ったおやつを食べさせましょう。
市販のお菓子や清涼飲料水には、歯にとって大事なカルシウムと結合して対外に排出させてしまう添加物や糖分も多く含んでいます。
ママの手作りおやつなら、無添加で栄養満点、砂糖の量も減らせます。むずかしく考えずに、たとえばサツマイモを蒸したり、トウモロコシを茹でたり、おにぎり、牛乳を使ったデザートなどからチャレンジを。ちょっとした手間でバランスのよいおやつになります。
よく噛むことが大切です
最近の子どもの食べ物に対する好き嫌いはさまざまな加工食品の出現で、歯ごたえのある硬い食品、繊維性のものを避ける偏食傾向が目立ってきているといわれています。
野菜などの繊維を多く含んだ食品や、歯ごたえのあるものを良くかむことによりたくさんの唾液が分泌されます。
唾液に含まれるリン酸イオン、カルシウムは歯の表面のエナメル質の溶解を抑え、虫歯になりにくくしたり、エナメル質の再石灰化には役立ちます。
睡眠中は唾液がほとんど出なくなるので、眠る前に甘いものを食べると、虫歯になる危険性が増大します。